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褥瘡(じょくそう)、床ずれは介護職の恥?

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以前から褥瘡、いわゆる床ずれができてしまうのは、介助職の恥だと言われることがありました。しかし、恥と言われても褥瘡ができてしまうことはあります。ではどうやって防げばいいのでしょうか。 

褥瘡ができる原因

褥瘡をつくらないためには、“皮膚の観察”と“同じ場所に長時間血流が途絶えることを防ぐ”必要があります。この2つの中でも、長時間血流を途絶えさせないということの方が介護職にとって難しいものです。 

意識して左右に体位交換をしていても、しっかりと除圧できていなければ、同じ側面に継続して圧がかかってしまいます。さらに、寝ているときだけでなく座っているときの臀部、車椅子のフレームに当たってしまう足、合わない靴の踵部分、マスクを長時間つけているときには耳の裏側にもできてしまいます。 

褥瘡を人の手だけで防ぐのは難しい

私たちの手でできる体位交換や観察を行っても、褥瘡を完全に予防することは難しいです。これは言い訳になってしまいますが、多くの利用者さんを数人のスタッフで見ていかなくてはならず、血流を途絶えさせないように頻繁に体位交換することができないのです。 

そこで活用できるのが、クッションや体圧分散マットレス、エアーマットです。これらの褥瘡予防グッズを活用することで、体位交換をした後1箇所に圧がかからないような良いポジションに整えることができます。さらに、体圧分散マットレスやエアーマットの必要性をアセスメントし、褥瘡リスクの高い利用者さんに使用することで、頻繁な体位交換の必要がなく、利用者さんもその度に起こされずゆっくり休むことができます。 

褥瘡を口から防ぐ

褥瘡ができてしまう原因には皮膚の再生能力の低下があります。私たちがもし、傷を負っても自分の身体の力で自然と治っていきます。それは、皮膚が治る過程で必要な栄養素であるタンパク質を食事から十分に摂取できているからなのです。さらに、適度な皮下脂肪も蓄えており骨などが出っ張る部分のクッションがわりになっています。 

高齢になると、歯が抜けてしまう、飲み込む力が低下する、食欲がなくなるなどの理由で必然的に食事から摂取できる栄養素が減ってしまいます。さらに、喉が渇いたという感覚も弱くなるため、こちらが進めなければ水分を取らないという方もいます。 

このように、タンパク質や脂肪、水分が不足していると、皮膚に張りと弾力がなく脂肪がないため皮膚がたるんでしまい、刺激を受けやすい状態になり、傷ができても治りにくく悪化してしまう皮膚になるのです。 
利用者さんに食事介助をする私たちは、「食べないからもう終わり!」と時間を見て食事介助をやめてしまうことがありますが、利用者さんにとって食べることは大切な褥瘡予防です。なぜ食べられないのかを考えたり、少しでもタンパク質や脂肪分の多いものから先に食べさせるなど食べられるような対策をとることも褥瘡予防には必要なのです。 

褥瘡に関しては施設によって、何度も勉強会をしスタッフ全体で意識を高めているところが多いです。それだけ、スタッフ全体で意識をしなければ防ぐことが難しいとも言えます。しかし、小さなことでも褥瘡を防ぐ効果につながります。みなさんの職場でも褥瘡予防策について考えてみませんか。 

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